国内
箱根で見つけた極上の朝食
旅館の朝は早い
箱根湯本から登山鉄道に揺られ、強羅の奥にある小さな旅館にたどり着いたのは前日の夕方だった。部屋に入ると、窓の向こうに早川の渓流が見える。
翌朝6時、鳥のさえずりで目が覚めた。大浴場で朝風呂を済ませ、朝食の時間を待つ。これが旅館に泊まる最大の楽しみだ。
一の膳、二の膳
朝食は個室の食事処で。テーブルに並んだ品数に思わず声が漏れる。
献立の一部
- 焼き魚 – 脂がのった鯵の干物を炭火でじっくり
- 出汁巻き卵 – ふわふわで、出汁が口の中に広がる
- 湯豆腐 – 箱根の水で作った豆腐は甘みが違う
- 地元野菜のお浸し – 朝採れの小松菜と水菜
- ご飯 – 南魚沼産コシヒカリを土鍋炊き
- 味噌汁 – 白味噌仕立て、具は豆腐となめこ
「朝食のために旅をする」──そんな贅沢が許されるなら、箱根は最高の目的地だ
土鍋ご飯の誘惑
中でも圧巻だったのが土鍋で炊いたご飯だ。蓋を開けた瞬間、湯気とともに立ち上る米の香り。おこげの香ばしさとふっくらした米粒のコントラスト。おかわりしない選択肢はない。
食後の散歩
朝食後、宿の周辺を散歩した。箱根の朝の空気は清々しく、胃の中の幸福感と相まって、これ以上ない充足感に包まれた。
次の箱根旅は、もう観光はいい。旅館にこもって、朝食と温泉だけを目的にする──そんな旅もまた贅沢だ。