Trip Journal
箱根の温泉とアートを一泊二日で満喫 ── 彫刻の森・ポーラ美術館・名湯
関東日帰り 約15分で読めます

箱根の温泉とアートを一泊二日で満喫 ── 彫刻の森・ポーラ美術館・名湯

この記事でわかること


箱根はなぜ「温泉×アート」なのか

箱根は東京から約80分というアクセスの良さに加え、**温泉地としての歴史(奈良時代から約1,300年)**と、**美術館の集積度(エリア内に20以上)**という2つの魅力を持つ。

登山電車、ケーブルカー、ロープウェイ、遊覧船と乗り物自体が観光になるのも箱根ならでは。自然、アート、温泉、グルメを一泊二日でフルに楽しめる。


箱根の美術館

彫刻の森美術館

箱根 彫刻の森美術館 Photo: 桑原陽一郎
美術館

箱根 彫刻の森美術館

1969年開館の日本初の野外美術館。7万㎡の敷地に約120点の彫刻作品が展示。ヘンリー・ムーア、イサム・ノグチ、岡本太郎などの作品を自然の中で鑑賞。ピカソ館にはピカソの陶芸作品約300点を収蔵。9:00〜17:00、無休。

大人1,600円 野外美術館ピカソ館7万㎡
📍 Google Mapで見る ★★★★☆ 4.5 (15,036件)

見どころ作品

作品名作家特徴
幸せをよぶシンフォニー彫刻ガブリエル・ロアールステンドグラスの塔。内部に入れるフォトスポット
ネットの森手塚貴晴+由比カラフルなネットの遊具。子どもが中に入って遊べる
球体をもった球体アルナルド・ポモドーロブロンズの球体。バチカン美術館にも同シリーズ
嘆きの天使フランソワ=グザヴィエ・ラランヌ泣いている天使の像
ピカソ館パブロ・ピカソ陶芸、版画、彫刻約300点
💡

足湯に浸かりながらアート鑑賞

園内に無料の足湯がある。散策で疲れた足を温めながら、周囲の彫刻作品を眺められる。タオルは持参がベスト(売店でも100円で購入可)。

ポーラ美術館

ポーラ美術館 Photo: Ao Kyoko
美術館

ポーラ美術館

モネ、ルノワール、セザンヌなど印象派の巨匠の作品を中心に約10,000点を収蔵。森の中に建つガラス張りの美しい建築(日建設計)も見もの。屋外に全長670mの「森の遊歩道」があり、ブナの原生林を散策できる。9:00〜17:00、無休。

大人1,800円 印象派コレクション森の遊歩道ガラス建築
📍 Google Mapで見る ★★★★☆ 4.4 (5,313件)

コレクションのハイライト

作家代表作品特徴
クロード・モネ睡蓮の池、散歩印象派の至宝。常設展示
ピエール=オーギュスト・ルノワールレースの帽子の少女柔らかな光の表現
パブロ・ピカソ海辺の母子像青の時代の名作
藤田嗣治横たわる女と猫乳白色の肌
東山魁夷秋の山日本画の巨匠
ℹ️

森の遊歩道は必ず歩こう

美術館の外に全長670mの遊歩道がある。ブナやヒメシャラの原生林の中を歩く20分ほどの散策路で、途中にはインスタレーション作品も。美術館チケットがあれば無料で利用可。

その他の美術館

美術館入館料特徴
箱根ガラスの森美術館1,800円ヴェネチアングラスの展示。クリスタルガラスのツリーが有名
箱根美術館900円苔庭と紅葉が美しい日本庭園。秋がベスト
成川美術館1,300円芦ノ湖を望む絶景の美術館。日本画コレクション
岡田美術館2,800円東洋美術の殿堂。足湯カフェ併設
箱根ラリック美術館1,500円アール・デコのガラス工芸。オリエント急行の車両展示
💡

箱根フリーパスで割引あり

箱根フリーパスを提示すると、多くの美術館で割引を受けられる。彫刻の森美術館は200円引き、ポーラ美術館も割引あり。パスの特典を確認してから訪問しよう。


箱根の温泉エリア

エリア別特徴

箱根には箱根十七湯と呼ばれる17の温泉地がある。主要エリアを紹介。

エリア泉質特徴宿泊相場(1泊2食)
箱根湯本単純温泉、アルカリ性箱根の玄関口。日帰り温泉が充実15,000〜40,000円
塔ノ沢単純温泉静かな渓谷沿い。老舗旅館が多い20,000〜50,000円
宮ノ下ナトリウム-塩化物泉レトロな雰囲気。富士屋ホテル25,000〜80,000円
強羅各種(5種類の泉質)美術館に近い。モダンな宿が多い20,000〜60,000円
仙石原硫黄泉、単純温泉すすき草原、ポーラ美術館に近い15,000〜40,000円
芦ノ湖単純温泉湖畔のリゾート。景色が良い20,000〜50,000円
ℹ️

強羅は5種類の泉質を持つ珍しいエリア

強羅温泉は「五色パステル」と呼ばれ、エリア内で5種類の異なる泉質が楽しめる。透明、白濁、茶褐色など色も様々。宿によって泉質が異なるので、好みの泉質で宿を選ぶのも面白い。

おすすめ日帰り温泉

箱根湯寮 Photo: 箱根湯寮
日帰り温泉

箱根湯寮

箱根湯本駅から無料送迎バスで3分。里山の雰囲気の中、露天風呂・内湯・サウナを堪能。貸切個室露天風呂(1時間4,200円〜)もある。食事処併設。10:00〜21:00。

大人1,500円(平日)/ 1,800円(土日祝) 駅近貸切風呂あり食事処併設
📍 Google Mapで見る ★★★★☆ 4.3 (5,364件)
天山湯治郷 Photo: Johanna
日帰り温泉

天山湯治郷

箱根湯本にある本格的な湯治場。源泉かけ流しの露天風呂が複数。「ひがな湯治 天山」は大人専用でゆったり過ごせる。読書スペースやカフェもあり、一日過ごせる。9:00〜22:00。

大人1,300円 源泉かけ流し大人向け一日滞在OK
📍 Google Mapで見る ★★★★☆ 4.4 (5,787件)
⚠️

日帰り温泉は混雑時間を避けよう

箱根湯本エリアの日帰り温泉は、土日の13:00〜16:00が最も混む。午前中か16:00以降がおすすめ。人気施設は入場制限がかかることも。


箱根の乗り物

箱根観光の魅力は乗り物自体が観光体験になること。

乗り物区間料金(片道)特徴
箱根登山電車箱根湯本→強羅420円スイッチバック3回。6月の紫陽花が有名
箱根登山ケーブルカー強羅→早雲山430円急勾配を一気に登る
箱根ロープウェイ早雲山→桃源台1,500円大涌谷上空を通過。富士山ビュー
箱根海賊船桃源台→箱根町/元箱根1,200円芦ノ湖を遊覧。海賊船デザイン
箱根登山バス各エリア間路線による美術館へのアクセスに便利
💡

箱根フリーパスが圧倒的にお得

新宿からの小田急線往復+箱根エリア乗り物乗り放題で6,100円(新宿発・2日間有効)。個別に買うと倍以上かかる。箱根旅行の必須アイテム。小田急各駅で購入可能。


モデルコース(一泊二日)

1日目

09:00

新宿出発

小田急ロマンスカーで箱根湯本へ(約85分、特急券1,110円+乗車券)。箱根フリーパスを購入

約1時間30分
10:30

箱根湯本散策

駅前の商店街で寄木細工や温泉まんじゅうを見て回る

滞在 約30分
11:15

箱根登山電車で強羅へ

スイッチバックを体験しながら強羅へ。車窓の渓谷美を楽しむ

約40分
12:00
彫刻の森美術館 ↓

野外彫刻を巡り、ピカソ館へ。足湯で休憩

滞在 約2時間
14:15
ランチ ↓

強羅周辺でランチ。田むら銀かつ亭の豆腐かつ煮が名物

約45分
15:15

強羅公園

箱根フリーパスで入園無料。フランス式庭園。体験工房(吹きガラスなど)もある

滞在 約45分
16:30

宿にチェックイン

強羅or仙石原の温泉宿へ。温泉に浸かってリラックス

のんびり
18:30

夕食

宿の懐石料理を堪能

約1時間30分

2日目

08:00

朝風呂&朝食

朝の静かな温泉に浸かり、宿の朝食を楽しむ

約1時間30分
09:30
ポーラ美術館 ↓

印象派の名画を鑑賞し、森の遊歩道を散策

滞在 約2時間
11:45
大涌谷 ↓

ロープウェイで大涌谷へ。噴煙を上げる火山地帯で黒たまごを食べる

滞在 約45分
13:00

芦ノ湖・海賊船

桃源台から海賊船で元箱根へ。湖上から富士山を望む

約30分
13:45

箱根神社

芦ノ湖に建つ平和の鳥居が有名。パワースポット

滞在 約30分
14:30

ランチ

元箱根・箱根町エリアでランチ

約45分
15:30

箱根湯本でお土産&日帰り温泉

商店街でお土産を買い、日帰り温泉で旅の〆

約1時間30分
17:30

帰路

箱根湯本からロマンスカーで新宿へ

約1時間30分

箱根グルメ

田むら銀かつ亭 Photo: Toyacch
とんかつ

田むら銀かつ亭

強羅の名物店。箱根の湧き水で作った豆腐にひき肉を詰めて揚げ、出汁で煮た「豆腐かつ煮」が看板メニュー。ふわとろの食感が病みつき。行列必至だが回転は早い。11:00〜14:30/17:00〜19:00、火曜定休。

豆腐かつ煮定食 1,650円 豆腐かつ煮行列店火曜定休
📍 Google Mapで見る ★★★★☆ 4.1 (2,391件)

大涌谷の黒たまご

大涌谷 黒たまご Photo: T&B
名物グルメ

大涌谷 黒たまご

大涌谷の温泉で茹でた黒いゆで卵。硫黄の成分で殻が真っ黒に。1個食べると7年寿命が延びるという伝説。大涌谷名物として定番。くろたまご館で販売。ばら売り不可、5個セットのみ。

5個入り500円 寿命7年延長伝説5個500円大涌谷名物
📍 Google Mapで見る ★★★★☆ 4.2 (20,230件)

その他のグルメ

メニューおすすめ店価格場所
自然薯そばはつ花 新館1,200円箱根湯本
湯もちもちちもと1個250円箱根湯本。柔らかい求肥のお菓子
ベーカリー渡邊ベーカリー300円〜宮ノ下。温泉シチューパンが名物
カレーうどん富士屋ホテル2,500円宮ノ下。歴史あるホテルのランチ
スイーツサロン・ド・テ ロザージュ2,000円〜芦ノ湖畔。りんごパイが名物
ℹ️

渡邊ベーカリーの温泉シチューパンは朝の穴場

宮ノ下の渡邊ベーカリーは、丸パンの中にビーフシチューが入った「温泉シチューパン」(590円)が名物。昼は行列だが、朝8:30〜9:30頃はスムーズに買える。

💡

箱根湯本の「ちもと」は必買土産

ちもとの「湯もち」は箱根土産の大定番。柚子が香る柔らかい求肥(ぎゅうひ)の中に餡が入っている。日持ちは3日間。箱根湯本駅前の本店で購入可能。


アクセス情報

箱根への行き方

ルート所要時間料金特徴
新宿→箱根湯本(ロマンスカー)約85分2,470円最もポピュラー。車窓が楽しい
新宿→箱根湯本(小田急急行)約2時間1,270円小田原乗り換え。安い
東京→小田原(新幹線)→箱根湯本約55分3,970円最速
東京→箱根湯本(高速バス)約2時間2,100円渋滞リスクあり
💡

ロマンスカーは事前予約を

特に週末のロマンスカーは満席になりやすい。小田急のウェブサイトで事前予約がおすすめ。展望席(先頭・最後部)は特に人気で、発売開始日に売り切れることも。


予算の目安

項目日帰り一泊二日
箱根フリーパス(新宿発)6,100円6,100円(2日間有効)
ロマンスカー特急券2,220円(往復)2,220円
彫刻の森美術館1,600円1,600円
ポーラ美術館1,800円
宿泊(1泊2食)20,000〜40,000円
昼食1,500円3,000円
カフェ・お菓子500円1,000円
お土産1,000円2,000円
合計約13,000円約38,000〜58,000円

季節別の楽しみ方

季節おすすめ見どころ
春(4〜5月)新緑、つつじ山のホテルのつつじ(5月)
夏(7〜8月)避暑、ユリ芦ノ湖畔は涼しい
秋(11月)紅葉箱根美術館の苔庭×紅葉。強羅・仙石原のすすき
冬(1〜2月)温泉、雪景色露天風呂から雪景色。節分行事
⚠️

仙石原のすすきは11月が見頃

仙石原のすすき草原は箱根の秋の代名詞。9月下旬〜11月上旬が見頃で、特に10月中旬〜11月上旬の黄金色に輝く時期がベスト。週末は周辺道路が渋滞するので早朝がおすすめ。


よくある質問

ℹ️

Q. 箱根は日帰りと一泊、どちらがいい?

A. 美術館2〜3館+温泉をゆっくり楽しむなら一泊がおすすめ。日帰りなら彫刻の森美術館+大涌谷+芦ノ湖のコンパクトコースが現実的。

ℹ️

Q. 箱根フリーパスは買うべき?

A. 乗り物を2つ以上使うなら確実にお得。登山電車、ケーブルカー、ロープウェイ、海賊船、バスがすべて乗り放題。美術館の割引も付く。箱根旅行なら必携。

ℹ️

Q. 雨の日の過ごし方は?

A. 美術館が多い箱根は雨の日に強い。ポーラ美術館、箱根ガラスの森美術館、岡田美術館はいずれも雨でも楽しめる。温泉は雨の日こそ風情がある。

ℹ️

Q. 大涌谷は行くべき?

A. 火山活動の状況で立入規制がかかることがある。訪問前に箱根町の公式サイトで最新の規制情報を確認しよう。規制がなければ、噴煙を上げる火山地帯は一見の価値あり。黒たまごは名物。

ℹ️

Q. 子連れでも楽しめる?

A. 彫刻の森美術館の「ネットの森」は子ども向けの遊べるアート。海賊船は子どもに大人気。箱根園の水族館もある。温泉付き宿は家族連れの利用が多い。

ℹ️

Q. 車と電車、どちらがいい?

A. 箱根は電車+バスが便利。フリーパスで乗り物自体が観光になる。車は週末の渋滞が激しく、駐車場探しにも時間がかかる。平日の車は快適。


まとめ

箱根の一泊二日は、彫刻の森で自然とアートに触れ、ポーラ美術館で印象派の名画に酔い、温泉宿でとろけるように癒される──五感すべてが満たされる旅になる。

乗り物を乗り継ぎながら箱根を一周するだけでも楽しい。東京から85分で別世界に入れるアクセスの良さも含め、「週末リフレッシュの最適解」と言える目的地だ。

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