根津神社のつつじ完全ガイド ── 千本鳥居・見頃・混雑回避・谷根千グルメまで
この記事でわかること
根津神社とは ── 東京に残る江戸の宝
根津神社は、東京都文京区にある約1,900年の歴史を持つ古社。日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が創建したと伝えられている。
しかし、根津神社の本当のすごさは江戸時代の建造物がまるごと残っていること。1706年に五代将軍・徳川綱吉が造営した本殿・拝殿・唐門・楼門など7棟すべてが現存しており、国の重要文化財に指定されている。東京大空襲でも焼けずに残った、東京では極めて貴重な存在だ。
そして春になると、境内の約2,000坪のつつじ苑に約100種3,000株のつつじが咲き誇る。この「つつじまつり」が根津神社最大のイベントであり、毎年数十万人が訪れる東京屈指の花の名所になっている。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 根津神社 |
| 創建 | 約1,900年前(日本武尊の創建と伝わる) |
| 現社殿 | 1706年(宝永3年)徳川綱吉が造営 |
| 文化財 | 本殿・拝殿・唐門・楼門など7棟が国の重要文化財 |
| つつじ | 約100種3,000株(都内有数の規模) |
| 所在地 | 東京都文京区根津1-28-9 |
| 参拝時間 | 境内自由(社殿前 6:00〜17:00) |
| 参拝料 | 無料(つつじ苑は有料) |
つつじまつり2026 ── 約100種3,000株の花の絶景
2026年の開催情報
| 項目 | 2026年の情報 |
|---|---|
| 開催期間 | 4月1日(水)〜4月30日(木) |
| つつじ苑開苑 | 9:00〜17:30(初日のみ11:00開苑) |
| 入苑寄進料 | 500〜1,000円(日程により変動) |
| 小学生以下 | 無料 |
| 見頃ピーク | 4月中旬(4月10日〜20日頃) |
寄進料は日によって変わる
つつじの見頃のピーク時期は1,000円、早咲き・遅咲きの時期は500円になることが多い。公式サイトやInstagramで最新の開花状況と料金を確認してから行くのがおすすめ。
開花の流れ
根津神社のつつじ苑には早咲き・中咲き・遅咲きの品種が植えられているため、4月を通じて楽しめる。ただし、すべての品種が同時に咲くわけではない。
| 時期 | 咲き具合 | 見どころ |
|---|---|---|
| 4月上旬 | 早咲きが見頃 | ミツバツツジなどが先陣を切る |
| 4月中旬 | 最盛期 | 最も多くの品種が咲き揃う。写真映え最高 |
| 4月下旬 | 遅咲きが見頃 | 大輪のつつじが咲く。混雑は落ち着く |
つつじの楽しみ方
つつじ苑は斜面全体に色とりどりのつつじが植えられているのが特徴。赤、白、ピンク、紫、オレンジ……パッチワークのように色が重なり合う景色は圧巻だ。
おすすめの鑑賞ポイントは2つ。
1. 苑内の遊歩道を歩く ── つつじの間を縫うように散策路が設けられている。花に囲まれながら歩くと、まるで花の海の中にいるような気分になる。
2. 乙女稲荷から見下ろす ── 千本鳥居を抜けた先にある乙女稲荷神社は、つつじ苑を見下ろせる高台にある。ここから眺めるつつじ苑の全景は、根津神社で最も美しい景色と言っても過言ではない。
千本鳥居 ── 朱色のトンネルを歩く
根津神社のもう一つの名物が千本鳥居。乙女稲荷神社の参道に、朱色の鳥居がずらりと並ぶ。京都の伏見稲荷を思わせるフォトジェニックなスポットだ。
鳥居をくぐりながら坂を上がると、乙女稲荷神社にたどり着く。ここは縁結びのパワースポットとしても知られており、カップルや女性の参拝者が多い。
千本鳥居の写真撮影のコツ
人が少ない時間帯に行くのがベスト。平日の朝9時頃か、閉門間際の16時半頃がおすすめ。鳥居のトンネルの奥行きを活かして、少しかがんで撮ると迫力のある写真が撮れる。つつじの季節は、鳥居の隙間からつつじが見える構図が最高に映える。
境内の見どころマップ
根津神社の境内は見どころが多い。参拝のルートと合わせて紹介する。
楼門(ろうもん)
境内の入り口に立つ朱塗りの門。1706年建造の重要文化財。門の中の随身像は、水戸黄門(徳川光圀)をモデルにしたという言い伝えがある
唐門(からもん)
楼門をくぐった先にある、精巧な彫刻が施された門。こちらも重要文化財
社殿(本殿・幣殿・拝殿)
権現造の荘厳な社殿。徳川綱吉が造営した当時の姿をそのまま伝える。まずはここでお参りを
つつじ苑
約2,000坪の斜面に約100種3,000株のつつじ。4月のつつじまつり期間中のみ開苑(有料)
千本鳥居
朱色の鳥居が連なる参道。つつじ苑の上を通るルートで、鳥居の隙間からつつじが見える
乙女稲荷神社
千本鳥居の先にある小さなお稲荷さん。縁結びのご利益があるとされる。ここからつつじ苑を見下ろす景色が絶景
駒込稲荷神社
境内の奥にあるもう一つのお稲荷さん。こちらは比較的人が少なく、静かにお参りできる
根津神社
約1,900年の歴史を持つ古社。徳川綱吉造営の社殿7棟が国の重要文化財。春のつつじと千本鳥居で有名。
混雑を避ける5つのコツ
つつじまつり期間中、特に見頃の土日は大混雑する。快適に楽しむためのコツをまとめた。
1. 平日に行く
土日の混雑は平日の3〜5倍。可能なら平日の午前中がベスト。つつじ苑の入苑待ちもほぼなく、ゆっくり写真も撮れる。
2. 開苑直後(9:00)を狙う
朝9時の開苑直後は人が少なく、つつじ苑をほぼ独占できる。光も柔らかく、写真撮影にも最適な時間帯。
3. 夕方(16:00以降)もおすすめ
閉苑は17:30だが、16時を過ぎると人がかなり減る。西日に照らされたつつじも美しい。
4. 見頃ピークの前後を狙う
4月中旬の最盛期は最も混む。**4月上旬(早咲き)や4月下旬(遅咲き)**なら混雑を避けつつ十分楽しめる。
5. 根津駅ではなく千駄木駅から
根津駅は混雑するが、千駄木駅からも徒歩5分。千駄木側から入ると、先に谷中銀座を散策してから根津神社に向かうルートも取れる。
| タイミング | 混雑度 | おすすめ度 |
|---|---|---|
| 平日午前 | 低い | ◎ 最高 |
| 平日午後 | やや混む | ○ |
| 土日午前 | 混む | △ |
| 土日午後 | かなり混む | × |
| 雨の日 | 空いている | ○(足元注意) |
参拝後に行きたい谷根千グルメ
根津神社は**谷根千(谷中・根津・千駄木)**エリアの真ん中に位置している。参拝後は周辺のカフェやランチスポットを楽しもう。
カフェ
カヤバ珈琲
大正5年(1916年)築の古民家をリノベしたカフェ。看板メニューのたまごサンドは、ふわふわの厚焼き卵をパンで挟んだ名物。コーヒーとココアをブレンドした創業時からのオリジナルドリンク「ルシアン」も人気。
HAGISO
築60年の木造アパートをリノベした「最小文化複合施設」。1階のカフェHAGI CAFEでは、地元の食材を使ったランチプレートが人気。2階はアートギャラリー。
ランチ
釜竹
明治43年(1910年)に建てられた石蔵を改装したうどん屋。もっちりとしたのど越しの良い釜揚げうどんが名物。風情ある石蔵の中でいただくうどんは格別。
甘味・食べ歩き
芋甚
根津駅から徒歩1分の老舗甘味処。自家製のあんこを使ったあんみつやかき氷が人気。昔ながらの素朴な味わいにほっとする。夏のかき氷は行列ができることも。
谷中銀座商店街
約170mの通りに約60店が並ぶ下町商店街。肉のすずきの「谷中メンチ」(250円)は食べ歩きの定番。猫モチーフの雑貨店も多い。日暮里駅側の階段「夕やけだんだん」は夕日の名所。
根津神社+つつじまつりの1日モデルコース
根津駅に到着
1番出口を出て徒歩5分で根津神社。朝の静かな参道を歩く
5分根津神社の社殿を参拝
まずは社殿でお参り。重要文化財の唐門や楼門もじっくり見学
15分つつじ苑を鑑賞
開苑直後で空いている。斜面全体を埋めるつつじを堪能。写真もゆっくり撮れる
30分千本鳥居〜乙女稲荷
朱色のトンネルを歩いて乙女稲荷へ。上からつつじ苑を見下ろす絶景ポイント
15分境内をのんびり散策
駒込稲荷、庭園なども見て回る。御朱印をいただくのもこのタイミングで
20分根津の街を散策
根津神社の裏門通りには小さなギャラリーや雑貨店が点在。のんびり歩く
30分釜竹で早めのランチ
石蔵のうどん屋さんでもっちり釜揚げうどん。11:30の開店前に着くと並ばずに入れる
50分千駄木〜谷中方面へ散策
不忍通り沿いを歩いて谷中方面へ。古本屋や焼き菓子店をのぞきながら
30分カヤバ珈琲で休憩
大正建築の古民家カフェでたまごサンドとルシアン(コーヒー×ココア)を
40分谷中銀座で食べ歩き
谷中メンチ、きびだんご、猫雑貨ショップなど。夕やけだんだんの階段で写真撮影も
40分日暮里駅から帰路
谷中銀座を抜けると日暮里駅はすぐ。JR・京成線・日暮里舎人ライナーが利用可能
逆ルートもおすすめ
日暮里駅からスタートして、谷中銀座→カヤバ珈琲→根津神社という逆ルートもあり。この場合は午後に根津神社に着くので、夕方の柔らかい光の中でつつじを楽しめる。
アクセス
| 路線 | 駅名 | 徒歩 |
|---|---|---|
| 東京メトロ千代田線 | 根津駅(1番出口) | 5分 |
| 東京メトロ千代田線 | 千駄木駅(1番出口) | 5分 |
| 東京メトロ南北線 | 東大前駅(2番出口) | 5分 |
| JR山手線 | 日暮里駅(南口) | 15分(谷中銀座経由で散策しながら) |
駐車場はほぼない
根津神社には参拝者用の駐車場はあるが、つつじまつり期間中は利用できないことが多い。周辺のコインパーキングも少なく、すぐ満車になる。公共交通機関で行くのがベスト。
よくある質問
Q. つつじ苑に入らなくてもつつじは見える?
境内からもつつじ苑の一部は見えるが、斜面全体の花の絨毯を楽しむにはやはり入苑するのがおすすめ。寄進料500〜1,000円の価値は十分にある。
Q. 子連れでも楽しめる?
楽しめる。小学生以下は入苑無料。境内は広いのでベビーカーでも回れるが、千本鳥居周辺は階段があるので抱っこが必要。おむつ替えスペースはないので事前に済ませておこう。
Q. ペットは入れる?
境内はペット不可。つつじ苑も同様。近くの公園で待っていてもらうか、ペット同伴の場合は根津神社の外から眺めるかたちになる。
Q. 御朱印はもらえる?
もらえる。社務所で通常の御朱印に加え、つつじまつり期間限定の御朱印もある。限定御朱印は混雑するので、朝一番か閉門間際が狙い目。
Q. 雨の日でも楽しめる?
つつじ苑は雨でも開苑している。雨に濡れたつつじも風情があって美しい。ただし遊歩道がぬかるむので滑りにくい靴で行こう。雨の日は人も少ないので、実は穴場のタイミング。
まとめ
根津神社はつつじ・千本鳥居・江戸建築の3つが一度に楽しめる、東京でも指折りのスポット。つつじまつり期間中(4月)はもちろん、新緑の季節も紅葉の季節も美しい。
参拝後は谷根千エリアの散策とセットで楽しむのが定番。カヤバ珈琲でたまごサンド、谷中銀座で食べ歩き、路地裏のギャラリー巡り……根津神社を起点に、半日〜1日のんびり過ごせるのがこのエリアの魅力だ。